【新ツール】GENEで出来ること! 【使い方講座】

えるふぁ

モデレーター
スタッフ
モデレーター
こんにちは! えるふぁです。

先日、新たなツクールMV用ツール、「GENE-SCENE BUILDER-」が発売されました!
https://tkool.jp/mv/gene/

こちらの「GENE」では、画像を表示させたり、画像を動かしたり…。
もちろんテキストの表示や音楽の再生まで…。
なんとタイムライン上で編集できます!
しかも即プレビュー&画像の位置調整もドラッグで出来ちゃいます。

慣れてくるとかなり手間が省けますし、
新しくツクールを買ったときのようなワクワク感のまま会話イベントが組めます:kaopride:
個人的にとってもオススメなツールです。

そこで今回は、GENEの使い方を書いていこうと思います。
使い方というよりは、こんなことも出来ます、というような紹介をしていきます。
この解説と一緒にGENEを触ってみる…というような感じで見ていただければ幸いです。
(前置きが長くなりました……)


■GENEの仕組みざっと紹介■
GENE自体の追加は、ツクールMVのツールバー「ツール」→「RPGツクールMVツール…」→
見つかったツールより「追加」を押します。

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1:GENEを起動します。

起動するとこのようになっているかと思います。
(上のツールバーの「ツール」→「オプション」からGENEの色を変えられます。
ダークが個人的にオススメです:thumbsup-right:)
gene1.png

GENEはタイムライン上に画像表示、テキスト表示などのコマンドを置いてイベントを組みます。
タイムラインの左から右に配置します。右に来るものほど後になります。

また、ピクチャ番号が小さいものほど、ピクチャ番号が大きいものの後ろに表示されます。

背景と立ち絵を表示させたい…という場合、
「背景をピクチャ番号1」としたものをタイムラインの一番上に表示し、
その下に「立ち絵をピクチャ番号2」としたものを表示することになります。

※イメージ※
gene.png

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2:画像はあらかじめ入れておく

では、これから画像を表示させてみます。
表示させたい画像は、あらかじめimg→picturesに入れておいてください。
ここから開けます。
gene8.jpg

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3:画像の表示

実際にやってみます。
まず画像を表示させてみます。
画像表示コマンドをクリックしてください。
(青い空のアイコンです)

画像表示のコマンドが、タイムライン上に追加されました。
666.jpg

画像②の部分から、表示させたい画像を選びます。
画像を選び、表示させることが出来たかと思います。

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4:同時表示

次は立ち絵も表示させます。
背景の上に立ち絵を表示させたいので、
同じ時間に、背景と立ち絵がタイムライン上に置かれている必要があります。
(同じタイミングで表示させたいものは、タイムライン上でタテに並べます)

なので、タイムラインの行を下に増やしておきます。
基本的にいくつあっても困らない&増やしすぎても特に問題がないため、
行追加ボタンを連打します:hwink::hwink::hwink::hwink::hwink:

gene10.jpg

行が増えたと思います。
では立ち絵と背景の同時表示を行います!


①先に、追加したい行をクリックして選択しておきます。
(今回は、背景の下の行を選択しました。
選択した行にコマンドが追加されていきます)

②それから、先ほどと同じように、画像表示のコマンドを押します。

③そして表示させたい画像を選びます。

gene13.png

立ち絵が表示されました!
画像は左上の緑色の部分をつまんで、好きな位置に置けます。

gene11.jpg

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5:再生確認

では、ここまでのイベントを再生ボタンを押して確認してみましょう。
タイムラインの上、右側にあるボタン群の、緑色の「▶」が再生ボタンです。
再生ボタンを押して見えるイベントが、ツクール上での動きになります。

……:hsad:

背景と立ち絵が静まり返っています。

しかも、これでは背景と同時に立ち絵が表示されるという、
なんとも味気のないものになってしまっています。

・立ち絵をフェードをかけながら表示
・背景を表示させ少ししてから、立ち絵を表示

これらがあると、よりいい感じに見せられるかな? と思いますので、
この2つをやってみたいと思います。

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6:立ち絵にフェードをかけながら自然に表示


背景が表示された少し後に立ち絵を表示したいので、立ち絵の表示タイミングを右にずらします。
コマンドは、つまんで(ドラッグ&ドロップ)動かせます。

gene15.jpg

また、立ち絵にはフェードをかけて自然に見せたいな…と思いますので、それを実践します。
まず、立ち絵の上で右クリック→「コピー」を選びます。
それからタイムライン上で右クリック「貼り付け」を選びます。

立ち絵が増えました。
コピー→貼り付けで増やした画像は、ピクチャ番号が同じになります。
今回はピクチャ番号が同じのほうが自然に見せられるため、このままでいきます。

このように並び替えます。

GENE動画解説 - シーンビルダー 2018_02_22 23_09_32.png

一番左にある立ち絵に、フェードをかけます。

※画像を2枚にする理由※ 気になる方だけ読んで下さい
一枚の画像だけでフェードをした後、もう一度同じ画像を表示する必要が有るためです。

完全に透明→徐々に濃くなっていく
そして完全な濃い立ち絵は一瞬しか表示されません。

なので、「徐々に濃くなっていく画像を短く表示→すぐ後に同じ画像をいきなり表示」
こうすることで、フェードをかけ自然に画像を表示させているように見せかけられます。


不透明度を0にします。
gene18.jpg
これでフェードインの表現が出来ました!
再生ボタンを押さなくても、タイムライン上にある緑色のバー
(タイムライン上、一番左にある緑色の▼と線のやつ。再生中動くやつです)
をつまんで動かすことで、リアルタイムプレビューが出来ます。

フェードがかかっているかと思います!

画像の表示時間は、タイムライン上に追加したコマンドの右端or左端にカーソルを合わせると、
こんな↔矢印が出てきます。
そこから、ドラッグアンドドロップで長さを変えられます。
上の画像であれば、背景画像の表示時間を、右端まで伸ばし、
フェードをかけた立ち絵の表示時間を短くすることで、自然なイベントシーンが組めます。

(…画像のアップロード枚数上限が来てしまいました……:kaocry:
最後駆け足になって申し訳ないです)

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※フェードインとアウト※ またまた興味のある場合は読んでみてください
フェードインとフェードアウト。使う場面多いかと思います。

上記の説明ではフェードインを説明しました。
フェードアウトのやり方を説明します。

合成:
不透明度 255

となっている部分が2つあると思います。
gene18.jpg
これはフェードインの説明のときに使った画像です。
二つ目の「合成:不透明度」は、一つ目の「合成:不透明度」の下にあります。スクロールして見つけてください。


一つ目の不透明度を0にするとフェードイン
二つ目の不透明度を0にするとフェードアウト

が出来ます。
試してみてください。

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…ここまで読んでくださりありがとうございます!
最後画像不足&長ったらしく読みづらかったかと思います。

今後、このGENEに関する記事スレッドをまた建てようかなと考えております。

このスレッドに返信いただければ、私の答えられる範囲で、
GENEの使用術についてお答えさせていただきます。
もし何かありましたら、お気軽に書き込んでください。
ご感想等もしありましたら、そちらもお待ちしておます:kaohi:
 

ツキミ

ユーザー
レビューと講座ありがとうございます!
こういうシーン作りの可視化のツールがあれば、作業が捗りますね。

一つ質問がありますが、このツールは作りかけのシーンをセーブできるのでしょうか?
別のことでツクール作業を中断しなければならない時、或いはちょっとネタ切れで、パソコンの電源を消して外に出てリフレッシュしたい時に、今までの作業をセーフできればすごく助かります。
 

えるふぁ

モデレーター
スタッフ
モデレーター
レビューと講座ありがとうございます!
こういうシーン作りの可視化のツールがあれば、作業が捗りますね。

一つ質問がありますが、このツールは作りかけのシーンをセーブできるのでしょうか?
別のことでツクール作業を中断しなければならない時、或いはちょっとネタ切れで、パソコンの電源を消して外に出てリフレッシュしたい時に、今までの作業をセーフできればすごく助かります。
こちらこそ、読んでいただき、またご質問までありがとうございます!
即プレビューは強い味方で、GENEがあると本当に作業が捗ります。

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作りかけのシーンをセーブ→出来ます!

1:ファイル→「イベント書き出し…」を選びます。
save01.png

2:jsonファイルとして書き出されます。
ここで書き出したjsonファイルが、GENEのセーブファイルになります。

save02.png

これでセーブは完了です。
セーブしたものを続きから編集する時は、

3:ファイル→「イベント読み込み…」を選びます。
save03.png

4:先程保存したものが読み込まれます。
save04.png

以上になります!
重ねてになりますが、ご質問ありがとうございます。
ご参考になりましたら幸いです:kaojoy:
 

ツキミ

ユーザー
>>えるふぁ さん
ご回答ありがとうございます!
シーンの内容がじっくり考えられて、後からでも続けて作られて、すごく便利ですね!
 

万有亭仏壇

ユーザー
こんにちは、数ヶ月前からゲーム製作をはじめました、万有亭仏壇と申します。
せっかくのセール中と言うことでシーンビルダーの購入を検討しているのですが、
機能についてご質問させてください。

上記の機能説明では、主に立ち絵を利用した、いわゆる紙芝居的なシーンの作成例があげられていますが、
その他にはどのような機能がありますでしょうか?

私はイベント作成の際、下のようにミニキャラを利用した、いわゆる人形劇的なシーンを主に作成しているのですが、
こういったシーンにもビルダーは活用できますか?
簡略な説明でかまいませんので、お手すきの際にご返答いただけたら幸いです。
 

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えるふぁ

モデレーター
スタッフ
モデレーター
こんにちは、数ヶ月前からゲーム製作をはじめました、万有亭仏壇と申します。
せっかくのセール中と言うことでシーンビルダーの購入を検討しているのですが、
機能についてご質問させてください。

上記の機能説明では、主に立ち絵を利用した、いわゆる紙芝居的なシーンの作成例があげられていますが、
その他にはどのような機能がありますでしょうか?

私はイベント作成の際、下のようにミニキャラを利用した、いわゆる人形劇的なシーンを主に作成しているのですが、
こういったシーンにもビルダーは活用できますか?
簡略な説明でかまいませんので、お手すきの際にご返答いただけたら幸いです。

こんにちは! えるふぁと申します。
ご質問ありがとうございます。

活用できるか・出来ないかですが、「活用出来る」とお答えさせていただきます。
理由は後述いたします。

まず簡単にGENEの機能をあげさせていただきます。

01.png

1:ピクチャ表示
2:文章の表示
3:文章のスクロール表示
4:画面のフェード
5:画面イベント(フラッシュ、シェイク)
6:オーディオ(BGM、BGS、ME、SE)
7:オーディオのフェードアウト
8:マーカー(注釈)
9:プリセット(GENEで作ったイベントのサンプル)

8番までの機能はツクールMV本体にもあり、お互いの機能の違いはありません。
これらの機能をタイムラインに置き、直感的・手間を少なくイベント制作できる事が、GENEの強みになっています。
また、GENEにしかない機能として、

10:元に戻す・やり直す
  (ツクールMVのイベントエディターでは出来ません)
12:プレビュー
  (ツクールMVにもありますが、プロジェクトの実行を待たずに即プレビューできるので、GENEにしかない、とさせていただきました)
16:イベントとしてコピー
  (イベント内容をコピーして、そのままツクールMVのイベントエディターの実行内容に貼り付けできます)

があります。

11:新規行の追加
13:プレビューの停止
14:タイムラインを縮小
15:タイムラインを拡大
これらはGENEがタイムラインを採用している為必要な機能なので、詳細は割愛させていただきます。


■ミニキャラを使用するイベントでGENE活用する方法

先にGENE側で文章、文章のスクロール、画面のフェード、フラッシュ・シェイク、オーディオ(BGM)系でおおまかな流れを組んでおき、ツクールMVに取り込んだ後に、
・移動ルートの設定
・フキダシアイコンの設定
(この二つはよくご使用になると思います)
これらを入れていく形が時短に一役買ってくれるかと思います。

■ミニキャラのイベントでGENEを使用するメリット

・即プレビューが出来る
・時短になる
・イベントのたたき台のようなものが作っておける
・ツクールMV側では移動ルートの設定などに集中でき、GENEでは文章・BGM系の演出制作に集中できる
・もう一つイベントエディターが出来たようなものなので、ツクールMV本体のイベントの実行内容がごちゃつかない

■デメリット

・移動ルートの設定とフキダシアイコンの設定はGENEでは出来ない
・肝心のミニキャラの動きのプレビューは出来ない

上記の二つの項目については残念ですが、
個人的にはGENEを入れて得られるメリットが大きく感じられたため、
ミニキャラのイベントにも活用できる、とお答えさせていただきました。


長くなってしまいましたが、ご参考になれば幸いです。
もう少し詳しく聞きたい、など要望・疑問がございましたら、またお気軽にご返信ください!
 

万有亭仏壇

ユーザー
丁寧なご説明ありがとうございます。
機能についてとてもよくわかりました。
作業効率化のために、導入してみようかと思います。
ありがとうございました。
 
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