10%の確率で状態異常にするスキルを連続5回命中させた場合の状態確率って、結局いくらなんでしょう?
計算式と合わせて教えていただきたいです。
計算式はWTRさんのものですので、その、原理をお答えします。
まず、確率は全体で100%です。
このうち、1回目は10%の確率で状態異常を与えることができますので、残りの90%が状態異常を与えられなかった確率となります。すなわち、100%-10%=1-0.1=0.9が失敗する確率となりますね。
成功①:1*0.1=0.1
失敗①:1*0.9=0.9
次に、2回目を考えます。
1回目で成功しているものはあと何回成功しようと失敗しようと、すでに状態異常となるため、100%状態異常ありの形となります。よって、ここは省略。
失敗した90%のうち、2回目で成功する確率はそのうちの10%なので、0.9*0.1。
失敗する確率は90%なので、0.9*0.9。よって、
成功②:0.9*0.1=0.09
失敗②:0.9*0.9=0.81
3回目も、同様に考えていきましょう。失敗②=81%のうち、10%は成功、90%は失敗ですので、
成功③:0.81*0.1=0.081
失敗③:0.81*0.9=0.729
4回目も同様に考えます。
成功④:0.729*0.1=0.0729
失敗④:0.729*0.9=0.6561
最後、5回目も同じです。
成功⑤:0.6561*0.1=0.06561
失敗⑤:0.6561*0.9=0.59049
さて、求めたいのは成功する確率でしたね。
成功する確率は、それぞれの回数で出しましたので、これらを全て足したものが最終的な成功確率となります。
よって、成功①~成功⑤までを足した確率を出すと、
0.1+0.09+0.081+0.0729+0.06561=0.40951
約41%ということになります。
最後の失敗⑤は、5回目まで連続で失敗した確率ということになります。
で、ここで考え方を変えてみます。
全体の確率は100%になるわけですが、この時の内訳を考えてみます。
成功と失敗を全部足すと100%になるので、下の式が成り立ちます。
成功(①~⑤)+失敗⑤=0.40951+0.59049=1(=100%)
この等式は成り立つので、少し変形します。(具体的には、左辺の失敗⑤を右辺に移します)
成功①~⑤=1-失敗⑤
さて、ここで失敗⑤は何だったでしょうか?
失敗⑤は失敗④のうち、失敗する確率0.9を掛け算したものなので、
失敗⑤=失敗④*0.9 となります。
ところで、失敗④は何だったかというと、同様に考えていってたので、直前の失敗③に0.9をかけたもの、すなわち、
失敗④=失敗③*0.9 でした。
ということは、失敗⑤というのは、
失敗⑤=失敗④*0.9=(失敗③*0.9)*0.9
そろそろ、見えてきたかと思います。
失敗③は何だったかというと?
失敗③=失敗②*0.9 でしたから、これを失敗⑤に当てはめると、
失敗⑤=失敗③*0.9*0.9=(失敗②*0.9)*0.9*0.9
ここで、失敗②は何だったかというと、失敗②=失敗①*0.9 でした。
失敗①はというと、失敗①=1*0.9=0.9 ですので、
失敗⑤=(失敗②*0.9)*0.9*0.9
=([失敗①*0.9]*0.9)*0.9*0.9
=0.9*0.9*0.9*0.9*0.9
そういえば、変形した式はなんだったでしょうか?
成功①~⑤=1-失敗⑤
でしたね。ということは、今、失敗⑤=0.9*0.9*0.9*0.9*0.9 なので、
成功①~⑤=1-失敗⑤
=1-(0.9*0.9*0.9*0.9*0.9)
となります。WTRさんの提示した式と同じになりました。
これを、高校数学の教科書的には「余事象」と言います。余事象は、「少なくとも1つが○○である場合」を言い、裏を返せば、「全て××であった場合を、全体から差し引いた場合」のことを表しています。
●まとめ●
すっごい長い説明で訳わからんかったと思いますが、そういう事ですので、とりあえず”○%の確率で状態異常にするスキルを連続×回”なら、その逆”(1-○)%の確率で状態異常にならない場合を×回”掛け算して1から引けばいいんだ、と覚えておきましょう。
<電卓やExcelで表記した場合>
=1-(1-○)^×
※ただし、○は確率を最大1で表した数値(たとえば、10%=0.1)、×は回数です。
これで、計算できます。試してみてください。
10%でも20%でも5%でも、5回でも10回でも100回でも、一瞬で計算できますよ。